Middle Text

301〜350**

零れ落ちたナミダ
夢への招待券
忘れたころに
去年と同じ場所に咲いた同じ花
カタチのない恋
踏み込めない一歩の領域
血に似た夕焼けの紅
紡がれた言葉
どうか元気でいてね
笑いあった放課後の帰り道

いまなら、いつか。
海に沈んだあの日のリング
お揃い、一緒
方恋
鍵のないドア
携帯の裏のヒミツの
そう言って微笑んだ嘘役者
それは貴方の定義これが私の定義
ねえ、どうしてこうも
この季節が終わる前に

後悔するな、笑え(何て、無茶な)
追いかけたのは貴方との明日
濁った海に飛び込んでみたあの日は
握り締めた写真の笑顔の意味
コバルトブルーの海に沈んで
グッバイメモリーズ
忘れてなんてやんないあの人の涙を
映す義務を捨てた鏡の破片
繰り返したその名前
そうして最後も嘘をつく

シュガーポット
レイニーシーズン
忘れ去られた存在
降り積もる雪
流れ堕ちた紅
全て夢であったなら
意味のないもしもの話
白と黒の狭間(灰色にもなれない存在)
鎖の切れたネックレス
飾られたアロマキャンドル

充電の切れた携帯
ユーフォーキャッチャー
鮮やかな色で飾り付けて
単純で複雑な
突然の来訪
運命の輪
エンジェルリング
嘘で塗り固めて
繰り返される言い訳
輪廻転生

351-400**

同じであることは優しく酷く痛いこと
たったひとつの存在証明
一方的な約束
繋がれなかった手
うそじゃない、知っていても
いつだってただ同じ想いで溢れてる
その声は届かなかった
君が愛したこの世界を
あいまいりろん
臆病者は世界の片隅で笑う

世界の片隅で
ひとりぼっちの乾杯
声さえ枯れる前に
熟しすぎた林檎
欲しいのは未来じゃなく今
優しさの欠けた世界
スローペース
これが最後でいいから
最後に優しくなれなかった優しいひと
ロウソクの火が消えるとき

それはまるで泡沫のように
最後に焼きついたあの色
夏色ビー玉
空色の傘
レインコートに包まれて
暖かな日差し
無言の肯定
貴方は知らないその花の花言葉
冷めたダージリン
重ねられた積み木

夢と現実の境でぼくらは夢をみる
伏せられた写真立て
その優しささえも嘘だと言うのか
大きな声で、届くまでその名前を呼んで
傘のない日のレイニー
天気予報は当たらない
裏返しのてるてる坊主
一羽欠けた千羽鶴
窓から見えたお日様
白と黒

未来予想図
気まぐれなジョーカー
だから、ただ見つめていた
約束の日
明るすぎた照明
消灯時間を過ぎても
ありきたりな毎日(けれど大切な)
忘れさられた日曜日の午後
明日へ近づくための真実
ピーターパンシンドローム

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